主観客観
2009年1月8日
2009年景気の3つのポイント

 本日発表したTDB景気動向調査2008年12月の景気DIは過去最大の悪化幅となり、水準は20.4と過去最低を更新。景気が急速に後退していることが浮き彫りとなった。

 2008年を通してみると、景気の波に特に大きな影響を与えた時期として1月と7月、9月が挙げられる。1月はWTI先物価格が史上初めて1バレル=100ドルを突破し、米雇用統計の発表によりサブプライム問題が実体経済へ悪影響を及ぼしていることが表面化した。7月にはWTI先物価格が同147ドルに急騰するなどの諸物価高騰が、景気の底上げ機会と期待された五輪特需を下振れさせ、9月にはリーマン・ショックが金融危機を拡大させた。

 2009年も3つのポイントが挙げられる。

 第1に、米自動車大手2社への金融支援後の動向である。今後の世界経済を占う意味でも、生産や設備投資、消費環境を反映する自動車業界の動向は重要だ。第2に、国内大手の決算発表・株主総会が集中する5〜6月が注目される。08年度決算だけでなく、09年度見通しも一段の下方修正を迫られる可能性は高い。そして第3に、時期未確定ながら新たな政治体制が決定する衆院選後である。政策決定が遅く、現与党内にも再編の火種が広がるなど、政局は不安定で混沌としている。

 2009年は、前年以上に変化の激しい1年となることが予想されます。

 こうした環境のなかでTDB景気動向調査は、より一層迅速で的確な発表を行ってまいります。また、2月に発刊するTDB景気白書では地域や業界の動向、見通しもさまざまな切り口で分析・発表し、国政や全国の自治体にも広く配布して、正しい政策につながるよう情報発信を強化していきます。本年もどうぞよろしくお願い申しあげます。

(大和)


銃刀法改正は犯罪抑制となるか

 2008年6月8日に東京・秋葉原で起きた無差別殺傷事件はまだ、皆さんの記憶に新しいのではないだろうか。白昼の歩行者天国にトラックで突入。犯人は歩行者をはね、トラックから降り次々と通行人に斬りつけた。その際、凶器として用いられたのがダガーナイフである。

 ダガーナイフとは柄の付いた両刃の短剣である。本来戦闘用に開発されており殺傷能力が高い。2009年1月5日から施行される改正銃刀法では、刃渡り15p以上の剣が所持禁止であった規定が5.5p以上の所持禁止と厳罰化された。ダガーナイフもこれにあたる。現在、所持している剣については施行日から6カ月以内に廃棄または輸出を呼びかけられている。

 観賞用や趣味などで収集する人にとっては、迷惑かも知れないが、国民生活を脅かす危険性のある道具に規正をかけることに異論はない。

 しかし、ダガーナイフ等を排除することが実際の犯罪抑制につながるだろうか。秋葉原の事件で言えば、犯人はダガーナイフにこだわっていた様子はみられなく、仮に今回施行される5.5p以上の剣が規制されていたからといって、凶器が変わるだけで犯行を阻止できなかったであろう。

 この事件はターゲットが無差別であり、いつ犯罪に巻き込まれるか解らないという不安が人々を震撼させた。いま、必要な対策は何になるのか。それは雇用環境の安定や地域コミュニティの活発化、教育方法の見直しなど多岐にわたる。しかし、1つずつ対応しなければ、このような犯罪不安は増幅し、安定した生活はすぐに崩壊してしまう危険性をはらんでいることを忘れてはならない。

(小夏)


このサイトについて  サイト利用規定  プライバシーポリシー  免責事項  サイトマップ
Copyright (c) 2002- TEIKOKU DATABANK, LTD. all rights reserved.