主観客観

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浴びてはいけない

2010年8月4日

 夏は夏休みやお盆休みという習慣も手伝って、一大レジャーシーズンとなっており、海やプール、ハイキングなどのイベントが多い。しかし、連日の高温多湿による熱中症などにより、日本各地で多くの人が病院に搬送されており、死に至る人も少なくない。屋外のみならず屋内でも危険だという。また、近年、日光による弊害も明らかとなってきた。

 2002年、WHO(世界保健機構)は日光浴の自粛を呼びかける報告書を出した。肌の色により被害の大きさは変わるが、紫外線が皮膚ガンや白内障の発病リスクを高めるといった内容だ。オゾン層の破壊が進んでおり、紫外線量が増加するなど、環境が変わってきていることも影響しているという。
 すでに国単位でも動きはじめている。皮膚ガン発生率の高いオーストラリアでは、10分以上太陽光を浴びてはいけないと呼びかけており、アメリカでは1998年より子どもと保護者に紫外線対策を教える「サン・ワイズ・スクール・プログラム」を開始し、特に日光の強い夏は外出を避けるなど、太陽との付き合い方を指導している。

 かつて、「日光に当たらないと、ビタミンDの生成や体内時計の活性化などに不具合をきたす」と教えられた記憶もあるが、今や「日光に当たりすぎると病気になる」と言う見方が定説になりつつある。

 確かに、暑さと日差しのジリジリ感を感じることも夏の醍醐味の一つではあるが、日に当たるごとに皮膚ガンなどのリスクを高める必要はない。今後、活動時間の変更など何らかの対策が求められるかもしれない。子ども向けの対策なら、夏休みにおける小中学校でのプール指導の時間を最も日差しを浴びる時間に行わなくても良いのではないか、いっそのこと長期休暇を夏に設けない方が強い日光に当たる機会を減らせるのではないか、なども思うが、ずいぶんと大がかりな事になりそうであり、一朝一夕には出来そうもない。
 私たちが自衛手段としてすぐに出来るのは、日光によるリスクを認知したうえで、生活をするということ。まずはみなさん、日光の浴び過ぎに注意しましょう。

(小夏)


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