主観客観

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自然の素晴らしさを味わうために

2010年9月3日

 レジャー白書2010によると、2009年の推定登山者人口は1,230万人と前年比で倍増となった。
“山ガール”と呼ばれ、カラフルなアウトドアウェアを身に纏った若い女性や中高年者を中心に登山がブームとなっている。

 筆者は登山をしないので推測の域を出ないが、登山の魅力は、非日常的な雄大な自然の中で新たな経験や発見をしたり、困難を乗り越えながら目標を達成することで充実感を得たりと、人それぞれ様々な楽しみ方があったり、感動を生むところにあると思う。

 先日、富士の麓である河口湖を訪れる機会があったが、これから富士登山を目指そうとする沢山の人々が溢れかえっており、登山ブームの強さの一旦を垣間見る事ができた。
登山は冬山を除けば特殊な技術も高額な装備も必要ないと認識されており、それぞれの体力に応じてできる手軽なスポーツとして、今後も登山者人口は増えていくものと予想される。

 その一方で、無謀な計画や装備不足を理由とした遭難事故の増加が問題となっている。 警察庁の発表によれば、2009年の山岳遭難の発生件数は1,676件、遭難者数が2,085名、うち、死者・行方不明者数が317名と、集計を開始した1961年以降、いずれの数値も過去最高となった。

 直近でも埼玉県秩父市で女性(55歳)が崖から転落して死亡、要請を受け救助に向かったヘリが墜落し多数の死者がでたほか、さらにこの事故の取材に向かったテレビ局関係者も死亡するという2次、3次の災害が起きた。この場所はこれまで何度も死者が発生している危険な場所とされるが、転落した女性やその同行者達はどれだけ慎重に登山を計画したのであろうか。決して一概には言えないが55歳の女性が挑戦するのに相応しい計画だったと言えるのであろうか。

 自然の素晴らしさを味わうためには、まず自然の怖さを知るべきである。登山者は自己責任を認識し、自分の体力を過信せず、より慎重で余裕のある計画をたてるとともに、充分な情報収集、万全な装備で登山を楽しんで欲しい。

(Major Tom)


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