主観客観

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卯年に想う

2011年1月11日

 菅直人首相は1月1日の年頭所感において、「平成の開国元年」と銘打ち、卯年を飛躍の一年とすることを表明した。
 国内景気も財政も外交も、そして内閣支持率も厳しい局面に追い込まれているが、菅首相は「解散の“か”の字もない」と宣言しており、これまで政権を担いながらもわずか1年で脱兎の如く逃げ出した過去4人の首相とは異なって、戦意を喪失していないのは救いだ。

 それにしても課題が多い。民主党が政権獲得時のマニフェストで実現困難な理想を掲げたツケもたまっており、二兎を追うどころの話ではない。
 社会不安も増幅している。家計には雇用不安がつきまとい、連日流される事件や事故のニュース、政局に関する報道に辟易している人も多いだろう。高校生でも、多くが将来の就職や結婚できるか否かに漠然とした不安を感じる時代である。世の中は若者が月に住むウサギを想像するくらい、夢やゆとりのある社会であって欲しい。

 貿易交渉の行方も不透明だ。あまりにも不利な条件の下では、日本の競争力維持にも限界があろう。ウサギは寂しいと死んでしまうとも言われるが、日本が1人取り残されて世界経済のなかで埋没していくのはなんとしても避けたい。
 今後、政治はウサギのように耳を大きくして舵取りをしていかなければならない。そして草食系の柔らかさだけでなく、やはり跳躍力、力強さも不可欠だ。政治はリーダーシップを発揮して国内をとりまとめ、世界との貿易交渉を推し進めて欲しい。

 将来不安を払拭し、未来への明るい希望につなげて、内需を復調・拡大に向かわせるためには、兎に角、ひとつひとつスピード感を持って課題解決への道筋をつけていくことが重要である。カメの歩みが許されるほど日本に余力は残っていないのだから。

(大和)


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