通勤の改善を目指して

私はこの4月、晴れて社会人の仲間入りをした。毎朝早く起床して9時に出勤する生活にも体が慣れ、休日に平日起床している時間に自然に目が覚めると、少しは社会人らしくなったと感じる。そんな駆け出し社会人である私が日々戦っている問題がある。それは毎朝毎晩の通勤だ。


通勤といっても様々な問題がある。私にとって喫緊の課題は通勤時間の長さだ。総務省統計局が発表した「平成28年社会生活基本調査」によると全国の平均通勤時間は往復1時間17分で、私の片道の通勤時間とほぼ同じという状況だ。


次に、電車内の混雑にも四苦八苦している。国土交通省が発表した平成28年度の「東京圏における主要区間の混雑率」で私の使う路線区間をみると、驚くべき内容があった。混雑率は191%で、200%も目前となっているうえ、某サイトで特集されるほどの有名な区間となっていた。混雑は電車内だけではない。乗り換え時はプラットホームまで辿り着けずに階段や改札口付近まで人々が溢れ返っている。もはや通勤時に混雑を回避する術はない。


「長い」・「混雑」という2つの問題を抱えた私の通勤だが、「長い」は自ら変えることが可能だ。単純に職場の近くに居住すれば解決できるからだ。しかし、一人暮らしとなると家賃や光熱費は毎月発生し、慣れない料理や洗濯などを一人で行わなければならない。通勤時間の短縮を叶える一方で、プライベートの時間が失われることに加え毎月の貯蓄高が減るというトレードオフが発生するため非常に悩ましい。これは私の場合だけかもしれないが、仮に経済的な解決が図られたとしても家事を行う自信がないので一人暮らしにどうしても踏み切れない。通勤環境の改善のためには、経済的なものはもとより精神的にも自立が必要であるという結論に至った次第である。

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