2019年の景気見通しに対する企業の意識調査

2019年景気、「悪化」局面を見込む企業が29.4%に急増
~ 「消費税制」が最大の懸念材料に ~

はじめに

20181210日に発表された79月期の実質GDP成長率2次速報は、前期(46月期)比0.6%減(年率換算2.5%減)と、2四半期ぶりのマイナス成長となった。人手不足の深刻化に加えて、台風や地震など自然災害も重なり個人消費や輸出、設備投資などが悪化した。一方、有効求人倍率の上昇など雇用・所得環境の改善傾向を示す指標もあり、業種や地域で景況感の格差が表れている。

帝国データバンクは、2018年の景気動向および2019年の景気見通しに対する企業の見解について調査を実施した。本調査は、TDB景気動向調査2018年11月調査とともに行った。なお、景気見通しに対する調査は2006年11月から毎年実施し、今回で13回目。

  • 調査期間は20181116日~30日、調査対象は全国23,052社で、有効回答企業数は9,746社(回答率42.3%)

調査結果(要旨)

  1. 2018年の景気動向、「回復」局面だったと判断する企業は9.4%となり、前回調査(201711月)から11.8ポイント減少、2年ぶりの1ケタ台に低下。他方、「踊り場」局面とした企業は54.7%と2年ぶりに半数を超え、「悪化」局面は17.2%と2年ぶりの2ケタ台へと増加
  2. 2019年の景気見通し、「回復」局面を見込む企業は9.1%で、2018年見通し(前回調査20.3%)から大幅に減少。「踊り場」局面を見込む企業は前回とほぼ同水準だったものの、「悪化」局面を見込む企業(29.4%)は2013年見通し以来となる水準まで増加。景気の先行きについて、1年前より慎重な見方を強めている企業が急増している
  3. 2019年景気への懸念材料は「消費税制」(55.3%、前回調査比29.6ポイント増)が最高となり、「人手不足」「原油・素材価格(上昇)」が続いた。米中における関税引き上げなど「貿易摩擦の激化」は14.5%に
  4. 景気回復のために必要な政策、「人手不足の解消」が42.7%でトップ。次いで、「個人消費拡大策」「所得の増加」「個人向け減税」などが続き、消費関連が上位の多くを占めた。以下「雇用対策」「消費税率引き上げへの対策」が続いた。「出産・子育て支援」や「女性登用」「高齢者登用」「外国人材の拡大」を重要施策と捉える企業は1割前後となった
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