「いま始める事業承継」第3回

事業承継を始める際の考え方(2)


これまで2回のコラムでは、「事業承継は重要な経営課題です」とお伝えし
てきました。今回は続きとして、弊社発表の「事業承継に関する企業の意識
調査」を交えてお話します。

同調査では、4,196社の経営者に「後継者が事業承継を円滑に行うために必要な
こと」を伺いました。
その結果、最多回答は「経営状況・課題を正しく認識」で、実に65.4%を占め
ました(複数回答)。


事業承継といえども、まずは正しい現状認識から!
多くの経営者の方々がそのようにお考えであることが伺えます。


そして、経営の「いま」と「これから」についてよくよく考えていきますと、
「何のために会社を続けていくのか?」
「何のために事業を始めたのか?」
そんな原点にまで、さかのぼって見直すことになるのではないでしょうか。


「事業承継こそハウツーではなく、まずは社長の心構えですよ」
先日、取材で伺った方の言葉を思い出しました。


これまでのおさらいとして、TDB REPORTで取り上げた「事業承継を始める際に
必要な考え方」を5つご紹介しますので、ぜひご参考にして下さい。


1.なぜ事業を承継するのかをよく考え直す
2.いまの経営状況・課題を正しく認識する(自社、競合、顧客)(ヒト・モノ・カネ)
3.今後の経営ビジョンを持つ
4.事業承継は「早期から」「計画的」な準備が必要であると認識する
5.後継者育成には10年かける


-----------------------------------------------------------------
次回からは「事業承継を成功させるための経営のコツ」をお届けします。

このコンテンツの著作権は株式会社帝国データバンクに帰属します。著作権法の範囲内でご利用いただき、私的利用を超えた複製および転載を固く禁じます。