ラグビーワールドカップ開幕

ラグビーワールドカップ2019日本大会TMの開幕がいよいよ9月20日に迫ってきた。オリンピック、サッカーワールドカップと並んで「世界3大スポーツイベント」の1つであるラグビーワールドカップだが、その歴史はまだ浅く第1回大会は1987年。今年は第9回大会となりアジアで初の開催となる。


前回・イングランド大会での日本チームの活躍が話題となり、ラグビーに興味を持った方も少なくないのではないだろうか。私もその一人である。


日本チームは第1回から第8回までの大会すべてに出場しているが、その出場成績は全28試合4勝22敗2分となる。4勝のうちの3勝は前回大会での勝利であり、過去のワールドカップで2回も優勝を経験している南アフリカ戦での勝利は、「スポーツ史上最大の番狂わせ」と世界的に大きく報道された。


長年ラグビーに携わってきた方々の喜びもひとしおであったことは想像に難くない。


ラグビーワールドカップの特徴は、開催期間が開幕から11月2日の決勝戦まで44日間と長期にわたる。また、オリンピックと違い日本各地の12地域で42試合が行われること。そのためレンタカーや鉄道を使って次の試合会場へ観光をしながら向かうラグビーファンも多いそうだ。開催期間中は50万人以上の観客が訪日すると見込まれており、その経済波及効果は4,327億円と算出されている。


全国12会場の中で、今大会で唯一新設されたのが、岩手県釜石市の「釜石鵜住居(うのすまい)復興スタジアム」。メインスタンドの最前列には、熊本県や東京ドームなどから寄贈を受けた青い座席が600席設置されており、「絆シート」として活用されている。公式ホームページ内には、「釜石開催は東日本大震災の津波の際に世界中から頂いた支援への感謝を伝えるとともに、復興の姿を発信するための絶好の機会」と紹介されていた。


選手だけでなく、一つひとつの開催地域の方の強い思いが詰まった大会でもある。 


先日、韓国で開かれた日中韓観光相会合の会場前で、市民団体が反日デモを展開、という記事を目にした。デモの規模は不明だが、2020年の東京五輪への不参加を呼びかけ、福島原発事故による放射能汚染を問題視していたとのことだった。一連の日韓関係のニュースや米中貿易戦争しかり、なぜこんなに軋轢が生じてしまうのか、心痛むニュースだった。


各国の立場の違いを超えて、民間レベルでの交流の場となるであろう、ラグビーワールドカップの開催が一層楽しみである。

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