サービス業の景気動向(1)

サービス業の景況感は業種により二極化の傾向に
~景況感の持ち直しが弱い業種では、売り上げは前年同月を大きく下回る ~

【要約】

  1. 国内の景況感にわずかな回復傾向がみられるなか、業種別に景況感の推移をみると、持ち直しの動きがみられる業種と、厳しい状況が継続している業種に分かれている。特に、『サービス』では業種によって景況感が二極化する傾向にある。
  2. 2020年4月から6月までの各月の企業の売り上げ、および7月の売り上げ見込みを箱ひげ図で表したところ、5月の売り上げは前後の月と比べ、分布が上下に大きく広がっていた。また『サービス』では、4月の段階で分布にその傾向が表れていた。『サービス』のうち「旅館・ホテル」など、景況感の持ち直しが弱い業種では、4月および5月の売り上げが多くの企業で前年同月を大幅に割り込んでいる。さらに、6月以降も依然として多くの企業で前年同月を下回る状態が継続している。

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