原料・素材価格高騰による企業への影響調査

8割が販売価格へ転嫁できず

~ 特に「運輸・倉庫」や「製造」で価格転嫁が困難な状況に ~

帝国データバンクが行った2005年5月の景気動向調査では、景気DIが前月比0.2ポイント増の43.5と3カ月連続で改善したが、最高水準を記録した2004年7月(45.4)には及ばず、依然として景気は踊り場局面にあることが裏付けられた。


この背景には、2005年度に入っても長期化する原油や鉄鉱石などの価格高騰があり、2004年度以上に企業の収益性を悪化させ、経営に深刻な影響を及ぼす一因になるとの懸念が高まっている。


そこで帝国データバンクでは、2002年5月から毎月行っているTDB景気動向調査(インターネットリサーチ)において、原料・素材価格の高騰が企業へ与える影響について調査を実施した。調査期間は2005年5月23日~31日。調査対象は全国2万1,513社で、有効回答企業数は1万469社(回答率48.7%)。分析対象は、原油や鉄鉱石などの価格高騰を起因とした「仕入れ価格の値上がりが起こっている」と回答した企業5,935社(全体の56.7%)

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